Q.口臭があるかどうかのチェックって自分でできますか?

A:口の中や全身的に病気がある場合は、その病気の症状として相手を不快にする病的な口臭が起こることがあります。

 

「病的口臭」の場合は、本人が自覚することはなく他人が気づくことが多いのですが、「生理的口臭」の場合は、自分の口臭を自覚したり、時々周囲の人に指摘を受けたりします。

周囲の人が気にするより、「生理的口臭」で本人が深刻に悩んでいる状態になるのが「口臭症」です。

口臭で悩み始めた場合は、自分が悩んでいる口臭が「病的口臭」なのか「生理的口臭」なのかよく考えてみないといけませんが、正確な判断は自分では難しいので、まずは、歯科医院で歯科的に問題がないかどうか、診察を受けることが必要です。原因疾患があれば、それを治療してもらうことで口臭は解決します。

歯科医院で問題がないと言われたら「生理的口臭」です。

生理的口臭は誰にでも起こりますが、その状態に悩みが強くなれば、少しでも不安が起こるたび「緊張時口臭」が強くなってしまい、相手を不快にする口臭をいつも起こすようになってしまうことがあります。

また、不安のあまり周囲の人とのコミュニケーションがうまくいかなくなったり周囲の人に対し信頼を持てなくなり精神的な問題に発展したり「引きこもり」や自殺願望を抱くケースにもなります。

精神的に追い込まれて精神科での治療が必要になったりすることもあります。

精神科を受診して精神的に落ち着くことができるようになっても、口の生理機能障害は解決できないので、口臭の問題は残ってしまいます。

このような状態になる前に口臭外来を受診する必要があります。

自分の生理的口臭はなぜ起こっているのか、それを理解して、口の生理機能がベストな状態に自分で維持できればよいのですが、それを確認するためにも常に無臭にコントロールできているかチェックを受けることが重要です。

 

いくら取り組んでも自分で口臭を判断することは不可能だからです。

自分の口臭を他人がどう思っているかは、他人に聞かないと自分では判断できません。誰にも相談せず、自分の感覚だけで悩み続けると、不安が高まり口臭はどんどん強くなっていきます。