原因別のにおいの種類について

歯科的・耳鼻咽喉科的・内科的・器質的(身体的)な異常がないにもかかわらず、健康な人のだれにでもしばしば認められる口臭。


❶起床時口臭
❷空腹時口臭(飢餓口臭)および疲労時口臭
❸緊張時口臭
❹飲食・喫煙による口臭
❺嗜好物・飲食物・薬物による口臭
❻ホルモンの変調などに起因する口臭
生理的口臭は、上記のようにお口の中が乾燥しやすい状態になると、においを発生し、細菌が活動しやすくなります。 しかし、口臭は目に見えないので、その人によってにおいの程度や悩みで基準も変わってきます。

疾病に起因する口臭
通常会話距離(30cm~50cm)で周囲の人は常に不快なのに本人は、ほとんど気が付きません。病気の症状として起こる口臭です。病気が原因で発生するお口のにおいは、発熱や腹痛と同じような”症状”に過ぎません。なので、原因となっている病気を克服すれば完治します。


 歯科疾患に起因する口臭
 ❶歯周病(歯肉炎、歯周炎)
 ❷特殊な粘膜疾患
 ❸舌苔
 ❹清掃不良な義歯

 ❺う蝕症

 ❻悪性腫瘍

 

 耳鼻咽喉科疾患に起因する口臭

 ❶鼻炎

 ❷副鼻腔炎に伴う後鼻漏

 ❸口蓋扁桃の炎症性疾患(アデノイドや扁桃の肥大を伴う口呼吸が生じます)

  口呼吸に伴う口腔乾燥は、扁桃の免疫気機能を低下させ、細菌増殖の原因となります。

 ❹咽頭疾患(咽頭炎、咽後膿瘍、咽頭潰瘍など)

 ❺睡眠時無呼吸症候群における胃酸逆流によるアデノイド増殖

 ❻鼻腔・副鼻腔・咽頭・喉頭部の悪性腫瘍

 

 全身疾患に起因する口臭

 癌や組織の壊死を伴う疾患は、嫌気性細菌が、蛋白質を分解することによりいわゆる腐敗臭を伴います。他に、血液中に代謝産物が溶け込み、鼻腔もしくは肺胞経由で排出され、呼気となって体外に放出され口臭と認識されます。